グッドパッチ、SBIインベストメントと三井住友海上キャピタルから総額4億円を資金調達 FinTech領域へのUX/UIデザインの技術提供を強化

グッドパッチは、総合ネット金融サービスを展開するSBI ホールディングスの100%子会社で300億円規模のFinTechファンドを運営するSBIインベストメントと、国内大手損害保険会社の 100%子会社のベンチャーキャピタルである三井住友海上キャピタルを引受先とする、総額4億円の第三者割当増資を実施した。また2017年4月より、SBI証券と共同プロジェクトを開始したことも明かした。

グッドパッチは、総合ネット金融サービスを展開するSBI ホールディングスの100%子会社で300億円規模のFinTechファンド(主な出資者:28行の地銀や生損保、証券会社等)を運営するSBIインベストメントと、国内大手損害保険会社の 100%子会社のベンチャーキャピタルである三井住友海上キャピタルを引受先とする、総額4億円の第三者割当増資を実施した、と本日発表した。今回の資金調達は、2016年2月に実施した4億円の増資に続いて3度目の実施となった。

同社は2011年、「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」というビジョンのもと設立された、ハートに響くUIを追求するグローバルなUIデザインカンパニー。

[グッドパッチホームページより、クライアント企業の一部]

これまで、NTTデータのような大企業から、チケットキャンプ、FiNC、VEGERYのようなスタートアップまで、多種多様な企業に対し、UX/UIデザイン、及び開発技術提供を行ってきた。

またデザイン会社でありながらも、インハウスプロジェクトとして、自社プロダクトも開発している。ユーザーにとって使い心地の良いプロダクトを世界に増やすために、自社で培ったノウハウを活かし、2014年10月にはプロトタイピングツール「Prott」、2017年1月にはフィードバックツール「Balto」を正式リリース。

Prottは、Webサイトやアプリ、サービスを開発するデザイナー、エンジニア、ディレクターなどから成るチームのためのプロトタイピングツール。画面の手描きスケッチや画像ファイルを読み込み、操作や画面遷移を実際のアプリやサイトのように設定することで、簡単にプロトタイプを作成することを実現できる。さらに、プロトタイプを軸にチームのコミュニケーションをより円滑にすることを目指しており、SlackやHipchatなどの外部サービスとのAPI連携にも対応しているのも魅力的だ。なお2017年4月時点で、Prottのユーザー数は10万を突破している。

一方Baltoは、テストアプリにワンアクションでかんたんにスクリーンショットやムービーを添付してフィードバックを送ることができる開発支援ツール。開発チームのフィードバックに際するコミュニケーションを円滑にし、アプリの改善サイクルを高速化してくれる。

今回の資金調達によって、今後は、自社で開発・運営するプロトタイピングツール「Prott」、フィードバックツール「Balto」の販促強化、ならびに新規プロダクト開発を加速していきたい考えだ。

現在、グッドパッチはプロトタイピングツールのPrott、その次の実装フェーズで使用するBaltoを提供しています。現在、新プロダクトとして両方のフェーズを一元管理するプロダクトマネジメントツール「Laika」を開発しています。今後もグッドパッチは『ユーザーにとって使い心地の良いプロダクトを生み出せるためのプロダクト』を開発・提供し、プロダクト開発プロセスの変革とデザイン文化の浸透を目指しています。

さらに、FinTech領域を中心に IoT、ヘルスケアなどの成長領域におけるクライアントやパートナーとの連携も強化していく。

現在、海外 FinTech 領域では、UX/UI デザインに初期から注力した企業が成長、大手金融機関 によるデザイン会社の買収事例が相次ぎ、金融分野における UX/UI デザインの重要性が注目されています。またグッドパッチでも近年 FinTech 領域の実績が増えていることで今回の注力に至りました。

そこで、FinTech領域に特化したUX/UIデザインチームを発足し、FinTech関連企業へのUX/UIデザインの技術提供を強化する。

具体的には、新規サービス創出や既存サービス改修を検討しているFinTech関連企業に対して、同社が強みとする顧客視点に立ったUX/UIデザイン、開発までを一貫して提供する。これにより、人の生活に密接に関わるFinTech関連企業と共に、人とお金の関係性にフォーカスし新しい体験価値を創出することを目指す。

加えてFinTechチームの取り組みのひとつとして、今後、技術提供以外に、FinTech業界、デザイン業界の双方に有益なFinTech領域でのデザイン・開発ノウハウの発信・共有をするラボを設ける予定。

こうした中、その第一弾プロジェクトとして、2017年4月よりSBI証券と共同プロジェクトを開始した、と本日明かした。

4月に開始したばかりですが、ネット証券における口座開設フェーズのUX/UI改善を行っております。金融業界での常識に縛られることなく、ユーザーが本当に使いやすいものを目指し、改善を開始いたしました。

現在、デザインスプリントの段階で、リリースはされていないということだが、SBI証券のネット証券事業における UX/UI デザインの改善、さらには組織へのデザイン文化の浸透を共に推進することを目指すという。今後は、サービスの UX/UI デザイン改善だけに止まらず、組織全体へのデザイン文化浸透を実現していく姿勢だ。