インキュベーション・アライアンス、産業革新機構より7億円調達へ

ナノカーボン材料の実用化に取り組む研究開発型企業株式会社インキュベーション・アライアンスは、3月3日、株式会社産業革新機構(INCJ)を割当先とする第三者割当増資を行い、今後の設備投資等の成長資金として7億円を上限とする資金調達を実施する、と発表した。

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ナノカーボン材料の実用化に取り組む研究開発型企業株式会社インキュベーション・アライアンスは、3月3日、株式会社産業革新機構(INCJ)を割当先とする第三者割当増資を行い、今後の設備投資等の成長資金として7億円を上限とする資金調達を実施する、と発表した。なお、今回の出資で、INCJは、①社外取締役等の派遣、②事業開発体制の強化等の経営サポート、③メーカー等のパートナー企業との協働体制構築を支援する。

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また、今回のラウンドで、大和企業投資株式会社が管理・運営する投資事業有限責任組合からも資金調達したことを明らかにした。さらに、同社によれば、花王株式会社が開発へ参画することも決定している、という。

同社は、2007年、グラフェンの大量合成・実用化を目指すために設立された会社。グラフェンとは炭素の「原子」だけで出来た1層のシートで、ダイヤモンドより固く、存在しうる最も薄い物質であるといった多くの驚異的性能をもつ。特に、熱を伝える速さである熱伝導度が大きいことが特徴で、熱が伝わりやすいことで知られているアルミや銅といった金属の10倍以上の熱伝導度がある。しかし、現状では、グラフェンを大量に作ることやハンドリングが難しく実用化はほとんど進んでいない。

同社の代表取締役社長である村松氏は、前職の株式会社神戸製鋼所にて炭素材料の研究・開発に携わっており、その経験を活かしグラフェンの研究を続け、安価なグラフェンの大量合成に成功した。

また、同社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のイノベーション実用化ベンチャー支援事業に採択されており、実現が難しいと言われていたグラフェンのシート状製品の成形、立体加工に成功している。

同社によれば、同社のグラフェン部材は高い熱伝導度をもち、様々な立体加工が可能かつ軽量であるため、放熱部材への適用が期待されている、という。

今回の資金調達により、同社は、生産技術及び量産化技術の確立と高度化を推し進め、グラフェンの早期実用化を進めていきたい考えだ。を行ってまいります。また、メーカー等のパートナー企業との協働体制構築も支援することにより、期待が高いグラフェンの早期実用化を後押しいたします。