まるでお姫様気分!女の子のわがままを全て叶える、『requpo(リクポ)』がコロプラ、ベクトル、大和企業投資などから8000万円を資金調達…木崎代表が語る、美容師の空き時間のシェアリングエコノミー

美容業界に新たな旋風を巻き起こす、リクポは、コロプラ、ベクトル、大和企業投資と複数のエンジェル投資家から、シリーズAで8000万円の資金調達を実施した。Pedia Newsでは、リクポの代表取締役CEOである木崎智之氏にインタビューを実施した。

近年、美容業界では【店舗過剰】【低価格化】【客数】が利益の減少の要因となっているが、特に【客数の減少】について経営者の多くが経営上の問題として第一にあげる。

2015年3月末時点の従業美容師数は49万6697人、新たに美容師免許を取得した数は1万9005人、美容所数は23万7525施設であり、前年度よりも増加している。その一方で、消費税増税から1年が経過した2015年の理美容市場は、消費マインドの緩やかな回復に伴い、客単価の改善が見られ、前年比99.5%の2兆1658億円と微減にとどまった。

美容業は【美容技術】【接客サービス】【店舗イメージ】のどれひとつが欠けても顧客獲得が難しく、来店者のほとんどが【口コミ】による訪問であることを考えると、多様化する顧客ニーズにきめ細やかな対応をすることが持続的な事業成長のための重要な取り組みとなっている。

こうした中、徹底した顧客ファーストで美容業界に新たな旋風を巻き起こすスタートアップが【リクポ】である。

リクポは、2015年12月に創業し、実際には2016年春より本格稼働した会社。代表取締役CEOの木崎智之氏は、学生時代から起業を経験しており、リクポが4社目の起業である。

最初は、大学3年生の時にオフラインのコミュニティ事業を立ち上げ。黒字化を達成したものの、学生ベンチャーならでは苦い思いを経験した。大学卒業後は、イベントの企画やファッションショーのプロデュース事業を立ち上げ。その時、イベントやファッションショーを行うにしても、**「時間と空間に拘束されて、その日その場所にこれる人にしかサービスを届けることができない」「インターネットなら、時間と空間に関係なく、日本中の人達に届けられる」**(木崎氏)と考え、クラウドファンディングやインターネット技術を活用した事業に挑戦したいと思うようになる。その後、プログラミングを勉強するために、ウェブ制作などの下積みを積み重ね、2014年1月にウェブ制作とマーケティングを行う会社で3度目の起業をする。そこで、美容チェーン店のマーケティング支援を行ったことを契機に、美容室の現場で活躍するプロのスタイリストである美容師と交流する機会が増える。その中、彼らが【集客】に悩んでいることを知る。

**美容業界では、アシスタントが集客に困っていると話題になることも多いが、実は、プロのスタイリストも集客に困っている。集客の一つの方法として美容室予約サービスを利用するケースも多いが、美容室予約サービスは、高額な掲載費用である上に、空き時間を掲載する以外に利用者との接点もなければ、掲載した空き時間が必ず予約が入るわけでもない。大手の美容室でも「本当は美容予約サービスを辞めたい」という声も多い。実際、美容室は全国で約23万店舗あると言われているが、大手美容予約サービスを利用しているのは約3万店舗に過ぎない。こういった店舗でも予約の取れない空き時間は必ず発生してしまうので、、路上で客引き・ビラ配りを行なったり、インスタグラムなどSNSでの発信や、LINEを利用した既存客へのアプローチなどを行いながら空き時間を埋めようと集客の工夫をしているが、上手くいっているところは少ない。**(木崎氏)

美容業界の現場を知れば知るほどに、美容室にとっても利用者にとってもWin-Winの関係が構築できていない市場であることに気づき、**「インターネットを使って本当にユーザーファーストなサービスをスピード感をもって提供したい」**(木崎氏)と考えるようになった。そして、新たに立ち上げた会社から生まれたのが【リクポ】である。

木崎氏にとっては4社目の起業となったリクポ。創業から3ヶ月目の2016年2月に美容室予約アプリ『requpo』をベータローンチ、2016年3月にシードラウンドでTLMと複数のエンジェル投資家から1400万の資金調達、その4ヶ月後の2016年7月に正式ローンチした。

requpo(iOSアプリ)は、日本初の”検索がいらない”おねだり型の美容室予約アプリ。これまでの美容室予約サービスは、ユーザーが検索して美容室の情報をみてメニューや美容師の情報を確認してカレンダーの中から日時を選ぶ、いわゆる【美容室の都合に合わせて予約する】ものだったが、requpoはこの真逆を突き走る尖ったサービスである。

ユーザーは、requpoアプリを起動して、予算、日時、メニューなど自分が求める条件を選び、「トリートメントもつけてほしい」といった「おねだり」を入力するだけで、美容師であるプロのスタイリストからアプローチが届く。その後は、アプローチされた美容師の中から一番気に入ったものを選ぶだけで予約が完了する。

一方、美容師にとっては、初期費用無料で1マッチング980円という【成果報酬型モデル】であり、**「大手美容室予約サービスの顧客獲得単価の5分の1程度」**(木崎氏)であるため、美容室単位ではなく、美容師が個人単位で利用できるのが魅力である。なお、このビジネスモデルは、2016年11月11日付で特許取得済み。

**ユーザーにとっては、美容師がユーザーのわがままを全部叶えてユーザーを奪い合う、自分が主役でお姫様扱いしてもらえるサービスであり、美容師にとっては、空き時間を共有することで自分から積極的に予約を取れるシェアリングエコノミーサービスでもある。結果的には、ユーザーも美容師も自分の都合に合わせて予約を埋めることができる。**

**僕らの強みは、美容師側からユーザーに対してアクションをさせないこと。通常、他のアプリやwebサービスを使ってユーザーとコンタクトを取るとこはできるが、利用者にとっては、美容室は毎日行くものではないので、「いま髪を切りたい」と思う1日のタイミング以外でDMを送るとウザい広告と思われてブロックされてしまう。あくまでもユーザーが主役なので、ユーザーが美容室に行きたいと思った時にだけ美容師から自分に合った良い提案が受け取れるようにこだわっている。**(木崎氏)

そう木崎氏が語るように、requpoは、利用者にとっては至れり尽くせりで夢のような【自分が主役のわがまま予約】アプリである。現在、美容室の中でも一番行きたいエリアである表参道エリアに限定展開する。ユーザーは10代後半〜20代中盤の女性が多く、登録美容師は85人以上という。**「口コミで広がっており、ユーザーも美容師もオーガニックで増えてきた」**(木崎氏)

美容業界に新たな旋風を巻き起こす、リクポ。リクポは、本日(2月15日)、コロプラ、ベクトル、大和企業投資と複数のエンジェル投資家から、シリーズAで8000万円の資金調達を実施した。最後に、木崎氏は、今回の資金調達の経緯と今後の展望について次のように語ってくれた。

**このラウンドに参加してもらった投資家は、シードの時からお話させていただいていた方が多く、目先の利益よりも、美容業界の予約の仕組みを変えていくことに対して共感してくれた方々に投資していただいた。**

**今後は、エリア拡大と、マツエクやネイル、マッサージなど他の美容領域に進出し、事業の横展開を進めていくことで、ユーザー1人あたりのリテンションを高めていきたい。**(木崎氏)