【#ivs10 若手起業家特集】日本初、登録不要のAIヘッドハンティングサービス『scouty』がオープンベータ版公開 IVP等から総額1億円を資金調達 「オープンデータ」と「AI」で「転職活動」を変える

scoutyは、日本初の登録不要のAIヘッドハンティングサービス。5月25日より、オープンベータ版を公開し、現在エンジニアに特化してサービスの提供を開始している。そのscoutyは、オープンβ版公開に先駆け、2017年2月にInfinity Venture PartnersとCandle代表取締役の金靖征氏、他1名の個人投資家を引受先とした第三者割当増資により、総額約1億円の資金調達を実施している。

本稿では、6月5日から6月7日まで神戸で開催される招待制イベント「Infinity Ventures Summit(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット、IVS)」に参加する、若手起業家のインタビュー記事をお送りする。

日本初の登録不要のAIヘッドハンティングサービス「scouty」が登場してから約1週間が経過した。

scoutyは、日本初の登録不要のAIヘッドハンティングサービス。5月25日より、オープンベータ版を公開し、現在エンジニアに特化してサービスの提供を開始している。

**会社を設立したのは2016年5月でしたが、エディンバラ大学院で人工知能修士(MSc in Artificial Intelligence)を修了して、日本に帰国した同年9月より本格的に始動しました。実は留学中に、scoutyの構想を考えていましたが、大学院を修了して日本に帰国したタイミングで動こうと決めていました。エディンバラ大学院は、実践に根ざした教育をしていて、人工知能を理論だけでなくて実践的にどのように使うのかということを教えてくれました。**(株式会社scouty 代表取締役 島田寛基氏、以下 島田氏)

通常、求人サイトを利用すると、必ず会員登録をしなければならないが、scoutyなら、そんな手間をかけなくても、オープンデータと人工知能により企業にとっての逸材を探し出してくれる。

**転職者が企業の情報を閲覧して「YES・NO」を決めるのは、僕らとしては「本当のマッチングではない」と思っています。**(島田氏)

scoutyでは、ネット上に公開されている情報をもとに、人工知能がエンジニアの能力を自動分析して、自分に最適な企業をマッチングしてくれる。

この情報には、経験年数や希望年収などの単純な数値情報だけでなく、自分の書いたコードやブログ投稿のような定性的な情報も含まれる。GitHubやイベント参加情報、質問投稿サイト、技術情報投稿サイトなど、インターネット上に存在する様々な情報をそれぞれ個人の情報として集約化することで、いわゆる自己申告制となっていたスキルを定量化し、より適切なスコアリングと高精度なリコメンドを実現する。

さらに、企業の情報もオープンデータから取得し、過去の成約データを活用した独自のマッチングアルゴリズムを用いて、企業のカルチャー・要件に最適な人材を約80万件の候補者データの中から探し出してくれる。これにより、これまで人事担当者が人力で行っていた候補者抽出やデータベース化を、すべてAIによるマッチングへと進化させ、自社の採用要件に合った候補者のみをスクリーニングしてくれるというわけだ。

インターネット上のありとあらゆる情報が集まると、その次は何ができるのか。島田氏は**「退職率予測ができるようになる」**と明言する。

**個人、企業、役職など、それぞれの側面からオープンデータをもとに退職傾向を、機械学習や自然言語処理といった人工知能技術を利用することで、候補者が次に転職しそうな時期を予測することができるようになります。そうすれば企業は、エンジニアが転職を考えている時期を把握できるようになり、あらかじめフィルタリングしておいた有望な候補者が退職しそうなタイミングでスカウトメールを送れるようになります。**(島田氏)

そのscoutyは、オープンβ版公開に先駆け、2017年2月にInfinity Venture PartnersとCandle代表取締役の金靖征氏、他1名の個人投資家を引受先とした第三者割当増資により、総額約1億円の資金調達を実施している。

**僕らは、これまでヘッドハンターが属人的にやっていたものを、オープンデータを使ってAIによるマッチングへと変えていきたいと思っています。まだデータが溜まりきれていないので、これからの挑戦になりますが、僕らにとっては「コンバージョン率」をいかに上げるかが重要な指標になります。どのアルゴリズムを使えば、どんな人がどんな会社に行きやすいか、そういったものを追求していくことで、「ヘッドハンティング版グーグルアナリティクス」のようなものにもなれると思っています。Indeedが求人情報をまとめているように、僕らは人の情報をまとめて、新しい採用の形を提案していきます。**

**そのためには、もちろんいまエンジニアだけの対応ですが、ビジネスサイドだったり、すべての職種に対応して、全ての人にリーチしたいと思っています。最終的には、ツイッターで「転職したい」とツイートしたと思ったら、自分の能力にも興味にもマッチしている企業の情報が届いて転職が決まる、といったような体験を実現して、全ての領域で転職活動というものを変えていきたいと思います。**(島田氏)