【17年1Q決算】Gunosy、新規事業・海外展開を積極化…「グノシー」「ニュースパス」「アドネットワーク」好調、「Linomy」4.7億円で買収

今回、Pedia Newsでは、10月14日に公開された四半期報告書、及び決算説明会資料をベースに、Gunosyの2017年5月期第1四半期連結累計期間(2016年6月1日から2016年8月31日まで)の決算を紹介する。

2017年3月期の企業の第2四半期(2016年7月〜9月期)の決算発表が本格化している。

**参考記事**

* **決算シーズン到来!注目IT関連株の決算スケジュールまとめ(2016年10月末)**

### Gunosy、2017年5月期第1四半期決算

その中でも、注目企業の一つであるのがGunosy(グノシー)。

今回、Pedia Newsでは、10月14日に公開された四半期報告書、及び決算説明会資料をベースに、Gunosyの2017年5月期第1四半期連結累計期間(2016年6月1日から2016年8月31日まで)の決算を紹介する。

### 4四半期連続の増収増益を達成

Gunosy社の2017年5月期第1四半期の業績は、売上高16億8000万円(前年同期比91%増)、営業利益2億4500万円(同411%増)、経常利益2億4400万円(同399%増)、最終利益2億5100万円(同448%増)で、4四半期連続の増収増益で着地した。

主要KPIでは、1ダウンロード当たりの収益性は計画を上回り、累計ダウンロード数・アクティブユーザー数ともに順調に成⻑、1ダウンロード当たりの獲得費⽤(CPA)は計画を⼤幅達成している。

### 累計ダウンロード数は1,600万を突破

特に、国内におけるダウンロード数の四半期推移を見ると、ダウンロード数は1,618万という結果となった。

### 「グノシー」「ニュースパス」が好調

これは「グノシー」に加えて「ニュースパス」のリリースにより、四半期で182万ダウンロード増加したことが大きい。実際に、「グノシー」は四半期で126万ダウンロード、「ニュースパス」は四半期で56万ダウンロード増加した。

グノシー」とは、ネット上に存在する様々な情報を独自のアルゴリズムで収集し、評価付けを行うことで、話題のニュースがサクサク読める、情報キュレーションサービス。

一方「ニュースパス」とは、KDDI株式会社との提携に基づきリリースされた、新たな情報キュレーションサービス。

「ニュースパス」では、テレビCM等では訴求できないユーザー層に対し、KDDIの幅広い顧客接点を活用してアプローチしており、リリースから3か月で50万ダウンロードを突破するなど、順調にダウンロード数とアクティブユーザー数を積み上げている。そのため、2016年9月より、広告配信、マネタイズを開始している。

Gunosy社では、「グノシー」「ニュースパス」のユーザビリティを向上するために、日々UI/UXの改善を進めながら、配信ロジックの精度を高めるために、人工知能技術、ディープラーニング(深層学習)の活用によって、年齢推定アルゴリズムの導入を実施。

さらに、広告配信レスポンスタイム向上のための広告配信サーバー刷新、独⾃配信ロジックを活⽤した運⽤型動画アドネットワーク「Gunosy Video Network for performance」、マンガの作⾵から選べる、新記事広告メニュー「Gunosy Native Ads マンガ」をはじめとした新商品の開発に注力した。

### 稼働広告主数が1,200社超え

また、広告主の状況を見ると、新規代理店の開拓によって、稼働広告主数が大幅に増加して1,211社となった。

出稿広告主のカテゴリ別割合は、新規代理店の広告主要因と季節要因で「美容」のウェイトが増加し、全体の36.5%を占めた。

### Gunosy Ads売上高は11.7億円

これにより、Gunosy Adsによる売上高は前四半期比9%増の11億7,500万円となった。

### au関連の優良メディア獲得、「アドネットワーク」が好調

アドネットワーク事業では、KDDI株式会社、Supership株式会社との連携によって、au関連の優良メディアを獲得したことで、売上高が前四半期比20%増の4億6,600万円となり、順調に推移した。

### 営業利益率は15%へ

これにより、売上高の成長に伴う、限界利益の増加によって、営業利益が増加し、増収増益で着地した。特に、営業利益率は前年同期比10ポイント改善の15%だった。

### Kurio支援効果、海外事業も注力

海外事業では、2016年3月に株式取得した、インドネシアのニュースキュレーションアプリ「Kurio(クリオ)」を運営するKurio社への経営支援を実施し、大きな支援効果を得ている。

実際、言語に依存しないGunosyの独自アルゴリズムを適用することで、ユーザー継続率が10ポイント改善した他、ユーザー獲得支援の実施でCPAが1/3以下に改善した。アクティブユーザー数も3倍に増加し、ユーザー規模拡大のフェーズに移行した、という。

### テレビCMを積極展開、従業員増加でオフィス増床

費用面では、ユーザー獲得のために、テレビCM等プロモーション施策を積極的に展開したことで、広告宣伝費を4億7,100万円を計上。さらに、事業拡大に向けて人員採用を進め、従業員数が前年同期比46%増の102名となったことから、オフィスを増床したことで、地代家賃が増加した。

### 女性向けキュレーションメディア「Linomy」を4.7億円で買収

加えて、Gunosy社によれば、みなし取得日を2016年6月30日、企業結合日2016年7月8日とし、100%株式取得により株式会社Kumarを子会社化した、という。

株式会社Kumarは、女性に役立つキュレーションメディア「Linomy」を運営する会社。

今回の買収で、Kumar社買収価格は4億7,100万円、発生したのれんは4億1,600万円で、償却期間は5年間による均等償却。

今回の買収により、Gunosy社は、新たな収益基盤の構築を進めていきたい考えだ。

### 通期業績予想は、売上高65億円、営業利益8.6億円

最後に業績予想を見よう。2017年5月期通期業績予想は、売上高65億600万円、営業利益8億6,400万円、経常利益8億6,500万円、最終利益7億5,100万円の見込み。

### 今後は、新規事業・海外展開を積極化

Gunosy社は、中長期的に、既存事業(「グノシー」「アドネットワーク」「Game8」)に加え「ニュースパス」
の成⻑で⾼い成⻑を⽬指す、としている。さらに、将来の新たな収益の柱を構築すべく、海外展開を含む新規事業にも積極的に
資源配分(⼈材、資⾦)する予定だという。

なお、今回の決算発表で、Gunosy社は業績予想を据え置きするも、売上高、利益ともに予想を大きく上回るペースで推移していることを明らかにした。