【詳報】オウチーノ決算説明会、各事業の収益性の回復に取り組む…住宅・不動産関連ポータル事業、インターネット広告代理事業が減収

今回、Pedia Newsでは、11月14日に公開されたオウチーノの2016年12月期第3四半期(2016年1月〜9月)の決算を紹介する。

今回、Pedia Newsでは、11月14日に公開されたオウチーノの2016年12月期第3四半期(2016年1月〜9月)の決算を紹介する。

* 参考記事:**【速報】オウチーノ、穐田誉輝氏による公開買付け 代表取締役井端氏の退任 プロパティ事業の撤退を発表…公開買付け後もマザーズ市場の上場維持**

オウチーノといえば、TOBに対する井端純一社長の全持株応募と、その後の第三者割当増資により、クックパッドの現執行役である穐田誉輝氏が過半数を占める大株主となることが予定されている。

まず第3四半期の決算を見ると、売上高7億6,400万円(前年同四半期比20.0%減)、営業利益9,100万円の赤字(前年同四半期8,200万円の赤字)、経常利益1億2,500万円の赤字(前年同四半期8,200万円の赤字)、最終利益1億4,700万円の赤字(前年同四半期7,500万円の赤字)だった。

これは、住宅・不動産関連ポータル事業、インターネット広告代理事業の売上高が、前年同期に比べ減収、さらにプロパティ事業において、たな卸資産評価損(特別損失)2,200万円、海外取引先に対する債権の貸倒引当金繰入額(販売費及び一般管理費)1,200万円、為替差損(営業外費用)3,000万円を計上したことが影響した。

ここからはセグメント別に見よう。

* 住宅・不動産関連ポータル事業
* 売上高5億4,000万円(前年同期比20.1%減)
* セグメント損失6,300万円(前年同期7,200万円)

住宅・不動産関連ポータル事業では、サイト集客力の回復を目指し、SEO(検索エンジン最適化)を中心としたWebマーケティング強化策や、開発の効率化を進めるためのインフラ整備やデータベース統合へのシステム投資を進めている。収益確保に時間を要しているものの、継続的なSEO対策により、直近では検索エンジンからの集客に良化傾向が見られるという。また、コスト面では、リスティング広告を中心に広告運用をすることで広告宣伝費の合理化等、徹底したコストコントロールを進めた。

* インターネット広告代理事業
* 売上高1億5,300万円(前年同期比36.1%減)
* セグメント損失270万円(前年同期はセグメント利益700万円)

インターネット広告代理事業では、業界の競争激化もあり、自社商品の開発・販売によって収益性の向上を図ることを課題としてきたが、直近では自社商品の販売が軌道に乗りつつあるものの、更なる販売力の強化が必要。

* プロパティ事業
* 売上高1,700万円(前年同期比23.4%減)
* セグメント損失1,400万円(前年同期40万円)

プロパティ事業には、連結子会社スペースマゼラン社での不動産購入・開発・販売等が含まれる、第4四半期以後の売上確保に向けた販売活動に注力。また、海外不動産に対するドル建ての債権について、債権の取立不能又は取立遅延のおそれが生じたため、前渡金から未収入金に振り替えたうえで財務内容評価法により貸倒引当金繰入額(販売費及び一般管理費)1,200万円を計上。なお、2017年3月末を目処に、プロパティ事業からの撤退を予定。

* その他事業
* 売上高5,200万円(前年同期比203.5%増)
* セグメント損失1,100万円(前年同期1,700万円)

その他事業は、投資用不動産のインバウンド・アウトバウンド事業、全国の医師・病院の検索・クチコミの医療系ポータルサイト「Dr.O-uccino」の運営等で構成。アウトバウンド事業では、セミナー形式による個人投資家と不動産事業者のマッチングや、個人投資家のWeb集客に取り組むと同時に、大規模イベント「全国不動産投資フェア2016」の開催により国内の個人投資家を多数招致するなど、積極的に取り組んだ。海外不動産投資サイト会員数は順調に増加しており、2016年9月時点で6,000人を達成している。