【詳報】イグニス決算説明会、キャッシュフローエコシステム構築へ…IoTベンチャーRobitと「ライフハック事業」、新子会社pulseと「VR事業」へ新たに挑む

今回、Pedia Newsでは、11月11日に公開された決算短信、決算説明会資料をベースに、イグニスの2016年9月期通期(2015年10月〜2016年9月)の決算を紹介する。

2016年9月期の企業の決算発表が本格化している。

* 参考記事1:**決算シーズン到来!注目IT関連株の決算スケジュールまとめ(2016年10月末)**

### イグニス、2016年9月期通期決算説明会

その中でも注目企業のひとつが「イグニス」だ。イグニスは、11月4日に新子会社「パルス(pulse)」の設立を発表し、11日には秋元康氏、松尾豊氏、DaiGo氏の資本参加を明かしたばかり。

* 参考記事2:**イグニス、VR子会社「パルス株式会社」に秋元康氏、松尾豊氏、DaiGo氏が資本参加**
* 参考記事3:**<速報>イグニス、謎の新会社「pulse」設立…VRでエンタメとテクノロジーの”ありえない融合、はじまる”のか?**

今回、Pedia Newsでは、11月11日に公開された決算短信、決算説明会資料をベースに、イグニスの2016年9月期通期(2015年10月〜2016年9月)の決算を紹介する。

### 営業利益は創業以来の過去最高益を達成

発表した通期決算(2015年10月〜2016年9月)は、売上高55億8,500万円(前年同期比130.9%増)、営業利益10億2,400万円(前年同期3,800万円の赤字)、経常利益14億6,500万円(前年同期1億4,800万円の赤字)、最終利益10億8,700万円(前年同期3億600万円の赤字)だった。売上高は前年同期比で約2.3倍の大幅増集、営業利益は創業以来の過去最高益、営業利益率も20%レベルを維持した。

### 『ぼくとドラゴン』が好調!過去最高売上を達成

第4四半期(2016年7月〜9月期)の業績を見ると、売上高15億5,000万円(前年同期比19.3%増、前四半期比8.8%増)、営業利益2億7,100万円(同2.2%減、24.3%減)、経常利益2億6,700万円(同8.2%増、25.1%減)、最終利益8,700万円(同36.1%減、17.6%減)となった。『ぼくとドラゴン』が牽引し、ネイティブソーシャルゲームの売上が伸長したことで過去最高売上を達成した。

費用面を見ると、『ぼくとドラゴン』の売上増加に伴うプラットフォーム手数料の増加、『with』における広告宣伝費の増加、事業拡大を目指した開発体制強化に伴う人件費の増加を除き、前四半期とほぼ同水準で推移した。

### 「本当に価値のある体験創出に、集中的にリソース投入」

ここからは通期の事業進捗を見よう。イグニスでは、開発スタイルを”量産”から”本当に価値のある体験創出に、集中的にリソース投入”するスタイルへ転換し、主力事業の選択と集中を進めてきた。「ネイティブゲーム」「コミュニティ」「メディア」「ライフハック」の4事業における進捗をそれぞれ見ていこう。

### 『ぼくとドラゴン』累計300万ダウンロード突破

まず、ネイティブゲーム事業では、主力ゲームタイトル『ぼくとドラゴン』で開発・運用体制強化を実現したことで、収益の拡大に成功し引き続き順調に推移した。

『ぼくとドラゴン』は2016年10月末には累計300万ダウンロードを突破。定期的なオリジナルイベントに加え、『進撃の巨人』など人気コンテンツとのコラボイベントを実施したことで、着実に拡大し堅実な収益基盤を確立。今後は、テレビCMなどのマス広告を見合わせ、イベントを中心に注力していく。

### 第二の柱コミュニティ事業、『with』が業界3番手まで拡大

次に、同社の第二の柱として位置付けられるコミュニティ事業は、オンラインデイティング『with』が後発参入であるものの、業界3番手までにのぼりつめ堅調に推移した。

### 『U-NOTE』が広告効果にコミットする媒体へ成長

次に、メディア事業は、2015年10月に連結子会社化したキュレーションメディア『U-NOTE』のグロースに成功し、広告効果にコミットする媒体へ成長してきた。

### IoTベンチャーRobitと共に、ライフハック事業へ挑む

一方、ライフハック事業では、2016年8月にIoTベンチャーRobitとの資本業務提携することを発表し、ハードウェアとソフトウェアでの強みを組み合わせによって課題解決能力が飛躍的に向上した。今後は、グループのシナジーの最大化を図り、新たなサービス開発に取り組んでいく。

### 「2020年には全て収益事業化」

それでは中期事業計画を見よう。イグニスは、創造力と技術力が高い次元で融合した組織として「次のあたりまえを創る。何度でも」を実現するために、既存3事業を維持・強化する一方で、新たに3事業を順次立ち上げ、2020年には全て収益事業化されることを目指す。

* 参考記事4:**イグニス、中期事業計画を発表…第8回新株予約権の行使で総額5億5800万円を資金調達、ライフハック事業・VR事業(新会社pulse)に積極投資**

### キャッシュフローエコシステム構築へ

既存3事業については、既存事業を長期的な安定収益性の高い事業に育てることで、キャッシュフローエコシステムを創り、新規事業への積極投資を進めていく。

そのため、「ネイティブゲーム事業」では新タイトル『コードネーム:GK』のリリースや『ぼくとドラゴン』の長期安定収益化、「コミュニティ事業」では『with』のUI・機能強化に夜収益性向上・集客加速を進めるとともに事業領域の拡大、「メディア事業」では『U-NOTE』による広告へのコミット強化と新メディアの立ち上げを進めていきたい考えだ。

### 「ライフハック事業」「VR事業」へ新たに挑む

新規事業としては、Robitの関連会社化を発表した「ライフハック事業」、新子会社パルスを発表した「VR事業」、そしてもうひとつの事業を立ち上げていく。

「ライフハック事業」では、体験設計のノウハウとIoT関連技術を活かし、起床体験を中心にあらゆる体験を向上するプロダクトを生み出し、量産体制・販売チャネル強化を進めながら、新プロジェクトも開始する予定。

https://www.facebook.com/IgnisLtd/videos/1223038061095962/

一方「VR事業」では、秋元康氏、松尾豊氏、DaiGo氏も資本参加する新子会社パルスにて”ありえない融合”を始める。年内に第0段企画の情報を解禁する計画。

### 2020年には売上高150億円、営業利益60億円を実現

これらにより、2017年9月期の通期には売上高60億円、2020年9月期の通期には、売上高150億円、営業利益60億円を目指す。