【イベントレポート】Reframe for design「経営とデザインの行間」 #r4d

メルカリは、インテリジェンスが運営するイベント&コミュニティスペースdots.にて、「Reframe for design #1〜経営とデザインの行間〜」を開催。

メルカリは、12月2日、インテリジェンスが運営するイベント&コミュニティスペースdots.にて、「Reframe for design #1〜経営とデザインの行間〜」を開催。

今回、Pedia Newsでは、「Reframe for design #1〜経営とデザインの行間〜」の中から、パネルディスカッション「経営とデザイン」の一部を紹介する。このパネルディスカッションには、スピーカーに、ソウゾウ 代表取締役 松本龍祐氏、トレタ 取締役COO 最高執行責任者 吉田健吾氏、ココナラ 代表取締役CEO 南章行氏、モデレーターに、ソウゾウ 上谷真之氏が登壇した。

### 経営とデザイン
#### Q. 事業とデザインの関係性、各者の考え方とは?

**松本氏**:「デザインと事業」を考えた時に、カタカナの「デザイン」はグラフィックデザインから派生してできたイメージですが、英語の「design」は設計と近しい概念だと捉えています。

そのため、我々の場合はtoCサービスを運営しているので、BtoCサービスの設計することは事業そのものだと考えています。「いい事業を設計する」とほぼ同義語で「デザイン」というものがあり、そのデザインの一部として「UIデザイン」が存在していると思っています。

また、webサービスやアプリサービスにとって、「UIデザイン」はユーザーとの唯一の接点であるため、非常に大きな役割を担うと考えています。僕としては、「UIデザイン」も重要ですが、事業自体を考える根本に「デザイン」が含まれていると理解しています。

**吉田氏**:僕らの場合は、IT化が非常に遅れているエリアのひとつ飲食店向けにB2Bサービスを提供しています。B2Bサービスは、「デザインがいい」「ユーザーインターフェイスが優れてる・使いやすい」「使うためのステップが最短」といったことが(ユーザーが利用する)意思決定の材料にならないケースも多いのですが、僕らは「デザイン」「UI」「利便性」を競争力の源泉と位置付けて、事業を進めています。

また、飲食店さんに対して「コストをどれだけ少なくできるか」「どれだけ単純なステップで短い時間で使ってもらえるか」を非常に大切にしています。トレタでは、「デザインでドライブする会社にしたい」という意識の元、サービスを作っています。

**南氏**:「デザイン」は非常に重要だと思っています。ココナラは、オンライン上で無形のサービスを売り買いするC2Cサービスで過去に前例のないサービスです。それに対して、事業をどう成立させるか、ユーザーは昨日だけあっても使ってくれるわけでもないので、そもそもユーザーが自分の課題を発見して解決するような仕組みをどう作るか、そのものが「デザイン」と思っています。ちゃんと使ってもらえるものとは何か、という点でも「デザイン」が果たす役割は大きいと思います。

また、僕らは、こういうストーリーを作りたいというビジョンがあって、それを実現するためにプロダクトを作っているわけですが、それもデザインプロセスなわけですよね。「サービスを設計する」「サービスコンセプトを作る」そのものが「デザイン」であり、「今までなかったもので課題を解決する」それが「デザイン」とも思っています。

#### Q. 組織とデザインの関係性、デザイナーの裁量とは?

**松本氏**:もともと僕自身がデザイナー出身でもエンジニア出身でもないので、あえて乱暴な言い方をしますが、B2Cプロダクトを作る組織において、ディレクターや企画系の人は極論いらないと思っていて、モノを作れる人がいればいいと思っています。

もちろん、技術ドリブンで今まで実現できなかったことをできるようにする場合であれば、技術の重要性が非常に高いですが、先ほどお話したように、デザインというのは、事業自体の構築でもあります。

だからこそ、僕は、特に、コンシューマービジネス、インターネットビジネスにおいて、最初の出発点はデザインであるべきだと考えています。そのため、経営者がデザイナーの方がはやいと思っていますし、プロダクトの責任者もデザイナーの方がはやいとも思っています。ただ、得意・不得意というのがあって、そこに役割分担があると考えています。極力、デザイナーがリードを取り、やれるところまで全部やるのがいいと思ってる次第です。

**南氏**:みなさんの中で、デザイナーが重宝されいると感じる人とそうでない人がいるかなと思います。必ずしもそうでもないですが、これには割と傾向があると思います。それは、会社そのものの成り立ちが、「ミッションドリブン」「バリュードリブン」のどちらかによると考えています。

会社名が適切かどうかわかりませんが、「バリュードリブン」の会社は、リクルート、サイバーエージェント、DeNAなどのように、会社のビジョンとして何をやるかを明示せず、いろんな事業を手がけて伸びてきたものを育てるタイプの会社だと思っています。一方、「ミッションドリブン」の会社は、クックパッドやメルカリのように、何をやるか明確に決まっているタイプの会社だと思っています。

ココナラは「ミッションドリブン」の会社なんですよね。ユーザーの課題を解決する、ミッションに対して答えを出すのが、「デザイン」とした時に、僕らにとっての「組織とデザイン」は、デザイナーが云々以前に、社員がミッションに共感しているかが大切で、ありとあらゆる組織上の意思決定において、ミッションの実現に近づくかを意識的に担保することで、全ての意思決定にデザインの要素は勝手に入るわけです。なぜなら、ぼくらにとって、ユーザーの課題を解決することが「デザイン」だからです。

**吉田氏**:今の「ミッションドリブン」「バリュードリブン」の話は、非常に腹落ちしますね。その文脈でいうと、僕らの会社は「ミッションドリブン」の会社ですね。ダクト(プロダクトマネージャー)をデザイナー、ジェクト(プロジェクトマネージャー)をディレクターやプロデューサーが担当することが多いですね。