【じげん決算説明会】繁忙期を上回る過去最高益、”求人” “不動産”に続く第3の柱”生活”が頭角を現す、M&Aの買い手として名を馳せる…創業以来10期連続の増収増益を目指す

じげんは、2017年3月期第2四半期の決算発表を行うとともに、東京都内で証券アナリスト・機関投資家向けの決算説明会を開催した。決算説明会では、じげん代表取締役社長の平尾丈氏と経営戦略部部長の寺田修輔氏が登壇し、今回発表された2017年3月期第2四半期における注目のポイントや今後の戦略を説明した後、質疑応答が実施された。

2017年3月期の企業の第2四半期(2016年4月〜9月期)の決算発表が本格化している。

* 参考記事:**決算シーズン到来!注目IT関連株の決算スケジュールまとめ(2016年10月末)**

その中でも注目企業のひとつが「じげん」だ。

じげんは、2017年3月期第2四半期の決算発表を行うとともに、東京都内で証券アナリスト・機関投資家向けの決算説明会を開催した。

発表した連結決算(2016年4月〜2016年9月)は、売上高32億7,100万円(前年同期比50.9%増)、営業利益10億2,400万円(同41.4%増)、経常利益10億4,400万円(同46.0%増)、最終利益5億8,100万円(同53.9%増)だった。

第2四半期(2016年7月〜9月期)の業績を見ると、売上高16億6,900万円(前年同期比50.5%増)、営業利益5億4,000万円(同38.4%増)、経常利益5億4,700万円(同40.6%増)、最終利益3億900万円(同57.7%増)となった。

### じげん、2017年3月期第2四半期決算説明会

決算説明会では、じげん代表取締役社長の平尾丈氏と経営戦略部部長の寺田修輔氏が登壇し、今回発表された2017年3月期第2四半期における注目のポイントや今後の戦略を説明した後、質疑応答が実施された。今回、Pedia Newsでは、その質疑応答内容も含めて、会見の様子をまとめた。

### 繁忙期を上回る過去最高益
#### 17年2Q:売上高16億6,900万円、営業利益5億4,000万円

まず、じげん経営戦略部部長の寺田修輔氏が登壇。第2四半期の数字を中心に見ていくと、売上高が前年比50.5%増の16億6,900万円、営業利益が前年比38.4%増の5億4,000万円と過去最高益を更新し、上場来11四半期連続の前年比増収増益を記録した。

#### 上場来11四半期連続の前年比増収増益

じげん経営戦略部部長の寺田修輔氏は、

> 繁忙期の前4Qや1Qを上回る過去最高益を達成。上場来11四半期連続の前年比増収増益を達成。通期計画に対する進捗率は計画の50%前後と、いつも以上にいいペースで進捗したが、下期の投資を考慮すると概ね計画通り。

と説明した。

#### UU当たり売上高が大幅増加

これは、UU(ユニークユーザー)当たり売上高が大幅に増加したことが背景にある。じげんは、現在「アグリゲーションメディアから自前メディアへの転換期の中、DB(データベース)とUUに対しより付加価値を提供していく段階」」(じげん経営戦略部部長 寺田修輔氏)にあり、UU当たり売上高の数字を重要指標と位置付けている。

KPIの推移を見ると、UUは、にじげんを中心とした生活領域のキュレーションメディアの好調に加え、 求人領域、不動産領域の集客も積極的な広告、販促投資によりそれぞれ伸張し、前年比28%増の973万を達成。

一方、DBは、繁忙期の1Qに比べると微減するも、前年比8%増の669万となった。なお、UUとDBの伸長率が異なるのは「集客強化としてキュレーションメディアを運用しており、必ずしもDBを伴わないためにUUの方が非常に大きく伸びている」(じげん経営戦略部部長 寺田修輔氏)という。

その中、UU当たり売上高は、非常に力強いUUの伸長率があったものの、前年比17%増の153円と大幅に上昇した。主に、求人領域における新規アルゴリズムの導入などCVR(コンバージョンレート)改善、それに伴う「EXサイト」の媒体価値向上による単価上昇が寄与した。

#### 売上高に対する人件費の比率は低水準で推移

費用面を見ると、事業拡大に伴い、事業拡大に伴い広告宣伝費、販売促進費が増加した一方、2016年4月にM&Aを実施したエリアビジネスマーケティングに付随する費用が剥落し、その他費用が減少した。

また人件費は、積極採用を進めたが「各事業部の期待値からすると採用が緩やかなペース」(じげん経営戦略部部長 寺田修輔氏)でとどまったことから売上高に対する人件費の比率は低水準で推移した。

### 気になる事業進捗は?

続けて、じげん代表取締役社長の平尾丈氏が登壇。じげんの事業は、主力のライフメディアプラットフォーム事業と、その他事業で構成される。主力のライフメディアプラットフォーム事業には、求人・不動産・生活の3領域が含まれる。

#### 求人領域:アルバイトEXとリジョブ好調で大幅増収

まず求人領域から見よう。求人領域は、アルバイトEX、転職EX、看護師求人EX等の求人に関連するEXサイトと株式会社リジョブ(美容、リラクゼーション等の領域に特化した求人情報を提供するサイト『リジョブ』を運営)、株式会社ブレイン・ラボ(人材紹介会社向けの業務システム『キャリアプラス』を運営)から構成。

求人領域は、アルバイトEXとリジョブを中心に、前年比43.4%増の11億9,900万円と大幅増収で着地した。内訳は、リジョブが6億3,000万円で半分強を占め、アグリゲーションが4億円、残りがブレインラボで、自前メディアが大半を占めた。

これは、媒体価値向上による単価上昇、CVRの改善による集客効果の最大化、及び強固な収益力を後ろ盾とした投資加速に伴うUUの増加が牽引した。

また、外部環境として有効求人倍率と総求人広告数から構造的なミスマッチが依然として強く、求人広告市場が継続的に成長していることも追い風となった。じげんでは、景気連動する求人広告市場において、景気と相関する掲載課金モデルと景気に逆行する成功報酬課金モデル、さらに採用課金モデルを取り入れることで、安定的な収益を生み出すプラットフォームを確立している。

#### 不動産領域:「賃貸スモッカ」順調で大幅増収

次に不動産領域を見よう。不動産領域は、賃貸スモッカ、マイスミEX、住宅購入EX等の不動産に関連するEXサイトとエリアビジネスマーケティングから構成。

不動産領域は3億3,000万円で着地した。内訳は、メディア事業2億8,500万円、エリアビジネスマーケティング4,500万円。不動産事業ではアグリゲーションと自前メディアが混在しているものの、自前メディアが約半分となった。

これは「賃貸スモッカ」を中心とした既存事業の大幅増収が牽引した。「賃貸スモッカ」では、UI(ユーザーインターフェイス)の改善や販売促進策によりCVRが大きく上昇した。

また、2016年4月にM&Aを実施したエリアビジネスマーケティングプロジェクトは、ナレッジやリソースの共有化が進み、PMI(ポストマージャーインテグレーション)の進捗は順調に推移。2016年8月には株式会社ハウスドゥとの業務提携を締結するなど、事業シナジーを生かしながら進んでいるという。

#### 生活領域:「自動車EX」「にじげん」の立ち上がりで大幅増収

次に、生活領域を見よう。生活領域では「求人領域、不動産領域、これらに続く次の柱をどのように作るか」(じげん代表取締役社長 平尾丈氏)に取り組んでいるという。生活領域は、中古車EX、婚活EX、旅行EX等の生活に関連するEXサイトから構成。

生活領域は、「自動車EX」「にじげん」を中心に、前年比50.3%増の1億4,000万円と大幅な増収を達成。

にじげんでは、電話占い事業を運営。電話占い事業は、ユーザーと占い師をマッチングし占い時間に応じて料金を支払うユーザー課金型ビジネスモデル。じげんはこれまで広告モデルを中心に収益を得ていたこともあり、これまでにない新しいビジネスモデルへの取り組みだ。にじげんでは、人気の占い師の待機時間の拡大によるLTVの最大化、キュレーションメディアを活用したコンテンツマーケティングによる集客力の向上を進めた。

> にじげんでは、集客力の向上としてキュレーションメディアを実施。結果、集客寄与度が強く好調な業績を残せた。今後は、生活領域以外にも応用できないかという実験を始めていく。(じげん代表取締役社長 平尾丈氏)

一方、サービス別売上高構成は、依然としてにじげんの割合が多いものの、自動車が占める割合が大きくなった。

> 上場前から取り組んできた広いカバレッジを取ることと、そのマーケットを深掘りしていくこと、この双方に取り組みながら成長してきている。

> その中でも、経営資源の最適配分による企業価値最大化を目指し、主力サービスを選定し選択と集中を図っている。

> 特に、自動車とにじげんが非常に力強く伸びている。”自動車to自動車”で考えると非常に大きく増収している。(じげん代表取締役社長 平尾丈氏)

### 今後の展望
#### 17年通期:売上高66億円、営業利益20.5億円へ

それでは、今後の業績を見よう。2017年3月期(2016年4月〜2017年3月)の通期は、売上高66億円(前年比31.2%増)、営業利益20億5,000万円(同27.4%増)、経常利益20億3,800万円(同27.2%増)、最終利益11億5,000万円(同28.0%増)の見込み。

前年度下半期は、主力サイトのリアーキテクトや販売促進策の導入により大幅な収益増を達成し、今後も高い増収率の持続を見込むが、前年比増収率は”上半期>下半期”となる公算。

下半期は、業容拡大に伴う本社移転、採用力強化のための業績連動型賞与の導入、採用人員数の増加、M&Aを見据えた管理体制強化のための人員増強といった新たな費用の発生も見込まれる。具体的には、本社移転に伴う費用として約1億円(現在のオフィスの固定資産の除却、減価償却なども含む)、従業員の処遇改善や採用に係る費用として約1億円、総額約2億円が計上される予定。

### “全て有言実行してきている会社”

最後に、じげん代表取締役社長の平尾丈氏は、以下のように力強く語り、決算説明会を締めくくった。

#### “求人” “不動産”に続く第3の柱”生活”が頭角を現す

> 今じげんは、求人、不動産、そして生活領域が立ち上がり始めたことで、求人の会社から、生活領域で複数サービスが立ち上がっている会社へと顔つきが変わってきている。

#### M&Aの買い手として名を馳せる

> また、資金調達後(「株価・トリプル25」達成条件型新株予約権の発行)、インターネット業界の中でも “M&Aする会社” “M&Aの買い手” としてのブランディングが進展していることを実感している。実際に案件数も増加し、非インターネット関連の案件の持ち込みも増えてきた。このチャンスを活用していきたい。

#### 創業以来10期連続の増収増益を目指す

> 下半期は繁忙期でもあり投資をするタイミングでもある。上半期の伸びも考慮し、通期予想は据え置き。

> 上場してもうすぐ3年、創業以来10期目を迎えるが、我々は “全て有言実行してきている会社” だ。下半期は投資しながら、しっかり事業を伸ばしていくことで通期計画を達成する。これにより、創業以来10期連続の増収増益し、上場3周年の幕をしっかり降ろしたいと思う。