「Hey Ben!(ヘイ ベン!)」アマゾン、次世代のノイズキャンセリングスマートヘッドホンの特許を取得

米国特許商標庁(United States Patent and Trademark Office、USPTO)で特許を調べてみると、アマゾンがノイズキャンセリングをオンオフ切替できる、スマートヘッドホンで特許を取得したことがわかった。

飛行機の低いエンジン音などの音がうるさいと思った時に、便利なのがノイズキャンセリングヘッドホン。ノイズキャンセリングヘッドホンは、ただ外界の騒音を遮断するだけでなく、音そのものを取り除ける反面、救急車のサイレン音や自動車の急ブレーキの時の音など日常生活で聞こえる必要がある音も遮断してしまう。それに対して、EC最大手のアマゾンが新しいイノベーションをもたらせようとしている。

米国特許商標庁(United States Patent and Trademark Office、USPTO)で特許を調べてみると、アマゾンがノイズキャンセリングをオンオフ切替できる、スマートヘッドホンで特許を取得したことわかった。

2014年7月25日に出願されていた特許出願書類をみてみると、アマゾンのスマートヘッドホンは、イヤーパッドの部分にマイクが組み込まれており、AI(人工知能)を使ったスマートスピーカー『Alexa』のように、「Hey Ben!」などの特定のキーワードで語りかけると、デバイス側が自動でノイズキャンセリングのオンオフを切替できる。

これまでノイズキャンセリングヘッドホンでは、手動スイッチでノイズキャンセリングのオンオフを切替できるものはあったが、今回アマゾンはこれまで手動で行われていたものを全て音声認識技術を使って音声入力で実現した。

もちろん、今すぐにこの特許を使ったスマートヘッドホンがリリースされるわけではないと思うが、アマゾンはすでにクラウドベースの音声AIアシスタントサービス『Alexa』、AIスピーカー『Amazon Echo』などを手がけていて実績がある。

実際に、特許出願書類に記載されている発明者の一人であるBenjamin Scott氏についてLinkedInで調べてみると、2012年10月より、英国のアマゾン社にて、Alexa開発チームでソフトウェアエンジニアとして活動している人物であることもわかっている。

メリーランド大学の研究によると、交通事故の死亡要因のひとつとして、ノイズキャンセリングヘッドホンの着用として多く挙げられており、死亡例を含む重症危篤者数は2004年から2012年にかけて3倍増加している。ノイズキャンセリングヘッドホンを使うことで、周囲の音を遮断して没入感を味わえる一方、使い方によっては不慮の事故にもあいかねない危険性もはらんでいる。

様々な技術革新によって便利になった時代だからこそ、今回のアマゾンの特許事例のように、新たなテクノロジーを使って、私たちの生活をより安心安全なものとする、次世代のプロダクトが求められているのではないだろうか。