「21世紀型の新しい形で持続可能性を追求したい」DO THE SAMURAI、日本全国の神社・お寺の口コミ投稿サイト『ホトカミ』を提供開始 「売上シェア型出資」で資金調達

DO THE SAMURAIは、日本全国の神社やお寺の口コミ投稿サイト『ホトカミ』を立ち上げた。また、株式会社デジサーチアンドアドバタイジングに私募の取扱いを委託し、エンジェル投資家2名から資金調達を行なった。

世界でも例をみない勢いで少子高齢化と人口減少が進む、日本。2020年を境に、東京などの都市部でも人口減少に転ずると言われている。加えて、大都市圏への流出が止まらず、2040年には全国の自治体の49.8%が消滅する可能性があるとも言われている。地域差こそあるものの、神社やお寺は檀家減少が顕著であることから経営に苦しむものや、跡継ぎ不足、祭事を担う地域住民の減少などの課題が鮮明になっている。

その一方で、インターネットでの旅行流通が活発化してニーズも多様化しており、若年層の女性を中心にパワースポット巡りや御朱印集めをはじめ、写経、座禅、精進料理、茶道、ヨガなど、神社や寺での体験を求める声も多い。

さらに、訪日外国人観光客の増加に伴い、日本の文化に触れたいという需要が高まっており、神社やお寺に足を運ぶ人は増加している。

買い物中心のモノ消費から、催しや体験などのコト消費へとニーズが移行する中、一般の観光客が気軽に神社やお寺へと足を運ぶようになってきた。

実は、日本全国には16万以上の神社やお寺があると言われている。全国のコンビニ数が約5万店舗と報告されていることから、神社やお寺の方がコンビニの3倍以上、多いのである。

もちろん、観光地として有名な神社や寺であればあるほど、建築や庭園などの維持管理にかかる不安の解消と経営の安定化という点が最重要課題である。

この課題を解決するために、様々な催事を実施したり、CM等のプロモーションを行うものも多い。信仰の場所である、という本来の意義を損なわず、日々の暮らしの中における感謝や願い、祈りという感覚や、侘び・寂びという日本独自の文化を継承し浸透させていくための方法を模索し、様々な取り組みを行なっている。

そんな中、DO THE SAMURAIは、日本全国の神社やお寺の口コミ投稿サイト『ホトカミ』を立ち上げた。

DO THE SAMURAIは、今年東京大学を卒業したばかりの吉田亮氏が代表を務める。吉田氏は、もともと武道館を目指してバンド活動をしていたが、日本の文化や歴史に楽しく触れるきっかけを作ろうと一念発起し、2013年より活動開始、2016年に法人化した。なお、東京都主催のTOKYO STARTUP GATEWAYの第2期生に選ばれている。

**日本中の人が自分が生まれ住んだ町の文化や歴史に自信を持って、一人ひとりが文化や歴史を発信できる外交官になるお手伝いをしたいと思って、神社やお寺を巡るツアーや、お寺のホームページ制作などを行なっていましたが、4年やってみて、このままだとスケールしないことに気づいたんです。**

**いま日本全国にはコンビニの3倍にも及ぶ数の神社やお寺があると言われていますが、そのうちの1.5%しかウェブサイトを持っていないのが現状です。1000年以上前からその町の文化や歴史を作ってきた神社やお寺と、個人との新しいつながりを作りたい、そう思って『ホトカミ』を立ち上げました。**(吉田氏)

『ホトカミ』は、仏(ホトケ)と神(神)を合わせた造語。日本全国14万以上の神社や寺の情報を無料掲載し、実際に神社やお寺に訪れたユーザーによる感想や写真を口コミとして公開することで、信頼できる神社やお寺のガイドとして誰もが利用できる。神社やお寺のための『食べログ』というとイメージしやすいだろう。

日本最大級となる14万以上の基本情報がすでに集められ、誰しもが知っている有名な寺院から、地元の人にしか知られていない神社まで網羅されている。また、ご祭神や本尊なども掲載されており、マニアにとっても検索しがいのある情報が揃っている。

実際に神社やお寺に行ったユーザーのリアルな口コミを掲載しており、多種多様な評価や意見を見ながら、より自分に合った神社やお寺を探すことができる。また、ユーザーの口コミに対して「いいね」と評価できたり、口コミをみて「行きたい」「行った」をメモとして記録でき、友だちや好みの合うユーザーなどの口コミから、自分好みの神社やお寺を探すこともできる。もちろん、「行きたい」「行った」と記録した情報はリストとしてまとめてくれるのも魅力だ。投稿された口コミを通して、これまで知らなかった神社やお寺の魅力と出会えるようになる。

**これから一年間は、良い情報を集めることだけに集中したい**

そう語る吉田氏が率いるDO THE SAMURAIは、日本全国の神社・お寺の口コミ投稿サイト『ホトカミ』の立ち上げに集中するべく、株式会社デジサーチアンドアドバタイジングに私募の取扱いを委託し、エンジェル投資家2名から資金調達を行なった。

今回の資金調達は「レベニューシェア(売上シェア)型出資」と言われる形態で実施されている。吉田氏によれば、国内で10社程度行われているそうだが、公表されるのは初めてだという。なぜ、ポスト資本主義型の資金調達とも呼ばれる「売上シェア型出資」による資金調達を選んだのか。その理由を、吉田氏は次のように語ってくれた。

**今回ご出資いただいたお二人とは、ETICをきっかけに知り合い、ホトカミを立ち上げる前から事業の相談をさせてもらっていました。ずっと見守ってくださってきた信頼している方から出資頂き、売上を作るのも一緒にエンカレッジしてもらいたいと思って、売上シェア型出資という形で資金調達を行いました。**

**今のゼロイチの段階を大切にしたい、また時間をかけて長期視点で神社やお寺の課題を解決していきたい。そう考えた時にVCから出資してもらうのは少し違うのではないかと思っていたんです。その時に、売上シェア型出資という形があるのを教えてもらいました。売上で恩返しもできるし、同じベクトルで一緒に事業を作っていけるので、今のフェーズでは一番良い形で出資してもらえたと考えています。**

**実は、今回の投資契約書の中に、僕らが真摯に取り組み頑張り続ければ、出資者の方々もコミットし続けるという一文を入れてもらったんです。一般的な投資契約書は、どちらかというと無味乾燥なようなものだと感じていて、出資者との繋がりを大切にしたいと考えて、心温まる一文を入れてもらうことにこだわりました。**

**僕らは、『ホトカミ』を通じて、21世紀型の神社やお寺のあり方を提供していきたいと思っています。1300年以上、神社やお寺は地域のハブとなって、そこに住む人たちの課題を解決してきました。ただ、それが現代社会に少しずつ合わなくなってきています。だからこそ、『ホトカミ』を通じて新しい繋がりを作ることで、地域の文化を継承したり、世代を超えた繋がりを作ったり、神社やお寺の空きスペースを共有したり、これからの時代に合った神社やお寺の新しい形を作っていきたいです。**(吉田氏)