「新しい金融」の創造、総額21億円資金調達のFinTech企業FOLIOが「テーマ投資」と「ロボアド」で「シームレス化」「ファン化」を目指す

これからの未来を担う次世代のために、新たな産業構造の変化を想定し「新しい金融」を目指す、FOLIO社。同社では、「資産運用をバリアフリーに。」というミッションを掲げ、誰もが資産運用を簡単に、そして効率よく行える、日本初の「テーマ」で選ぶ投資サービス『FOLIO』を開発。今月7日にはベータ版を一般公開した。

これからの未来を担う次世代のために、新たな産業構造の変化を想定し「新しい金融」を目指す、FOLIO社。

いまから約10年前の2008年、独立系として戦後初の保険業界に参入したライフネット生命が営業を開始した。それから約10年後の2017年、独立系として国内株を取り扱うオンライン証券業界に新規参入するのがFOLIO社である。

同社では、「資産運用をバリアフリーに。」というミッションを掲げ、誰もが資産運用を簡単に、そして効率よく行える、日本初の「テーマ」で選ぶ投資サービス『FOLIO』を開発。今月7日にはベータ版を一般公開した。

サービス『FOLIO』​の特徴は、何といっても「宇宙開発」「VR」「eSports」「京都」といったこれから流行しそうなトレンドや注目産業、応援したいテーマ、経済的にインパクトのあるイベント等、カテゴリーに即して分類されたポートフォリオのテーマラインナップから、好きなものを選んでショッピングのように投資できる点だ。各ポートフォリオには、特定のテーマに沿って集められた有望企業10社の銘柄が集まる。

**これまでの投資サービスは投資未経験者が使うにはハードルの高いものでした。彼らに投資サービスを利用してもらうためには、趣味嗜好がそのまま資産運用に反映できるような人間のエモーショナルな部分に働きかけられることが必要だと考えています。投資の「ワクワク」をつくることで、投資の「ハードル」を下げる。それをテーマ投資という形で、ユーザーが自分の好きなものを選ぶだけで独自のアルゴリズムを活用した投資を実現するのが『FOLIO』です。**

そう語るのは、FOLIO社代表の甲斐真一郎氏だ。甲斐氏は、2006年にゴールドマン・サックス証券入社し、金利トレーディング部において日本国債・金利デリバティブトレーディングに従事。2010年には、バークレイズ証券同部署に転籍し、アルゴリズム・金利オプショントレーディングの責任者を兼任した人物だ。その後2015年11月、バークレイズ証券を退職し、同年12月よりFOLIO社を設立した。

**『FOLIO』では、ファンドマネージャーのノウハウと経験を金融工学を活用しアルゴリズム化しています。これにより、投資未経験社の人でも、簡単にプロのファンドマネージャーの銘柄選定プロセスと同じような技術で投資できるようになります。簡単に自分の好きなテーマに効率よく投資ができるので、ショッピング感覚で投資を楽しむことができる世界を作りたいと考えています。**

**弊社はテーマ投資という形でアクティブ運用を可能にする一方で、ロボアドバイザーによるパッシブ運用も同時に行えるようにサービスを開発しています。それにより、僕らは「自分で投資する」運用と「ロボアドに任せる」運用を互いにシームレスに行き交う「新しい資産運用」を実現します。**

サービス『FOLIO』を利用すれば、単一銘柄への投資よりもリスクを抑えた形で投資リターンを期待することができ、高度な金融アルゴリズムがプロ水準の運用をサポートしてくれる。また、完全にお任せで資産運用してくれるロボ・アドバイザーシステムの導入も予定している。これらにより、投資未経験者でも簡単に楽しく投資を始めることができる。

気になる手数料は業界最低水準であり、運用手数料は発生せず、取引手数料のみが発生する仕組みだ。長期的に保有しながらもアクティブに投資が楽むことができるだろう。

甲斐氏を中心に「金融」と「IT」のプロが集まるFinTech集団FOLIO社は、創業から半年後の2016年3月にはDCMベンチャーズとDraper Nexusからシードラウンドで総額3億円、それから約1年後の2017年2月にはジャフコ、マネックスベンチャーズ、三井住友海上キャピタル、Rakuten FinTech Fund、DCM Ventures、Draper NexusからシリーズAで総額18億円の資金調達を実施したことを発表した。

これまでの累計資金調達額は総額21億円。正式サービスリリース前にも関わらず、投資家からの信頼と期待が高いこともわかる。FOLIO社の魅力について、シード及びシリーズAのラウンドで投資するDCMベンチャーズの原健一郎氏に話を聞いた。

**FOLIOの魅力は、非常に優秀なエンジニアとデザイナーが集まっていることです。もともと甲斐さんとは、FOLIOの設立前からお会いしており、エンジニアのメンバーがジョインしたタイミングで出資しました。甲斐さんは、他人に任せることがうまく、兄貴分としてチームみんなに慕われており、彼のもとで一丸となって気持ちよくサービスを作っています。**

**次世代を担う新しい金融サービスを作ろうとしたら、既存の仕組みを変えずに「オンライン化」しただけではチャネルが一つ増えたに過ぎないと考えています。顧客のペインポイントをしっかりと理解して、最初にローンチするサービス単体でも収益を生みながら、顧客獲得するサイクルを作ることで、新しい挑戦ができるようになると思います。**

**ゆくゆくはFOLIOが、総合的な商品を揃えて金融サービスを展開し、新しい金融モデルを確立していくと思います。総合スーパーマーケットにお客さんそれぞれのニーズに合わせて野菜売り場、惣菜売り場などがあるように、一つの商品に特化するわけではなく、FOLIOというサービスの中にテーマ投資やロボアドといった機能を提供していきます。**