「個の時代」に合わせた新しい金融『VALU』がITとクリエイティブの力で「個人の価値」を体験化する #bdash2017夏

誰でも簡単に「自分の価値」を模擬株式として発行し、シェア・トレードして資金調達できるマイクロトレードサービス『VALU』が関心を集めている。Pedia Newsでは、VALUの小川晃平氏にインタビューを実施した。

「自分の価値」はいくらなのか。それは、「どれだけソーシャルで人気を集めたか」によるものなのか、それとも「どれだけ人の役に立ったか」によるものなのか、ありとあらゆる価値基準がある中で、人々は何を指標として価値を決めるのだろうか。

誰でも簡単に「自分の価値」を模擬株式として発行し、シェア・トレードして資金調達できるマイクロトレードサービス『VALU』が関心を集めている。

スマートフォンが普及し、ソーシャルメディアを日常的に利用するようになって、個人がソーシャルメディア上で自らを表現して不特定多数の人々に対して発信力を持つようになり、まさに「個の時代」へ突入した。

そうした中で、個人が金銭的な理由で諦めざるを得なかった夢や目標を、ファンからの支援と共に実現し、支援してくれたファンの方々には応分の優待や見返りをプレゼントできるコミュニケーションツールとして、VALUは誕生した。インターネット上で不特定多数者から資金を集めるという点では「クラウドファンディング」とも似ている。

[Autonomousの調査レポートより]

仮想通貨を応用した資金調達の仕組みを「ICO(Initial Coin Offering、ICO)」と呼ぶ。Autonomousの調査によると、今年の上半期のICOによる調達額は約13億ドルで、ブロックチェーンやビットコイン関連のベンチャー企業の資金調達額をはるかに超える。

もともとVALUは、クリエイティブカンパニー「PARTY」の思考実験の一つとして、ブロックチェーンとビットコインを活用した社内新規事業からスタートした。

当初、ビットコイナーと呼ばれる仮想通貨に関心のある人たちから広がっていくだろうと想定していたが、その予想をはるかに超えて、比較的マス層とも近い情報感度の高い「中間層」の間で知れ渡った。

VALU社の小川晃平氏によると**「大企業に属するような人々というよりも地下アイドルやフリーランスなど社会的信用の薄い、いわゆる社会的弱者の方々が利用している」**という。リリースから約2ヶ月経った現在、ユーザー数は2万6000人にも及ぶ。

**VALUは、ブロックチェーンやビットコインの技術を活用し「クラウドファンディング」と「SNS」の要素を掛け合わせたサービスであり、日本そして世界で初めてのサービスだと思います。VALUの開発は、フルコミットのメンバーは僕一人で、PARTYのメンバーが他の業務と並行しながらコミットしてくれています。当初の予想以上の反響で、今後についてはまさに議論している最中です。**

**実際にVALUを運用している中でも感じていますが、一般の消費者の多くは、ブロックチェーンやビットコインというものを理解しきれていません。だからこそVALUでは、本来分散型で運用されるべきところを、あえて中央集権型で運用し、ユーザーに万が一何かあった際に可能な限りフォローアップできる仕組みを敢えて採用しています。**

**僕自身はGREEでソーシャルゲームの開発をしていたIT業界出身で、ビットコインを知った時に民主的な通貨が誕生したと感じて、ブロックチェーンやビットコインの世界に入りました。一方で、一緒にタッグを組んでいるPARTYはクライアントワークがメインで一般の消費者向けにわかりやすく噛み砕いて体験をデザインするのが得意です。**

**最終的にはユーザーに受け入れられるものが文化として残っていくとは思いますが、ICOやブロックチェーン、ビットコインなどは、ITの文化として発展していくと考えています。これまでITがユーザーに受け入れられる数々のサービスを送り出してきたように、ITのノウハウと経験を活用して、ユーザーにブロックチェーンやビットコインをわかりやすい体験で伝えていきたいと思います。**