「位置ゲームNo.1」企業を目指す!モバイルファクトリーが『駅メモ!』大ヒットで増収増益、その真相に迫る

今回、Pedia Newsでは、8月12日に公開された四半期報告書と7月22日に公開された決算短信をベースに、モバイルファクトリーの2016年12月期第2四半期決算連結累計期間(2016年1月〜6月期)を紹介する。

国内で2017年3月期の企業の第1四半期(2016年4月~6月期)の決算発表が本格化する一方で、海外でも2017年12月期の企業の第2四半期(2016年4月~6月期)の決算発表が本格化している。

##### 参考記事
* 決算シーズン到来!注目IT・ゲーム関連株の決算スケジュールまとめ(2016年7月末)

### 位置ゲームのモバイルファクトリー

その中でも注目企業の一つであるのが、**位置ゲームに注力する株式会社モバイルファクトリー**。

位置ゲームとは、位置情報連動型ゲーム。一般的なゲームが固定した場所で遊ぶのに対し、出かけるきっかけを提供し、目的地まで実際に移動して遊ぶことができ、通常のゲームとは異なるユーザー体験を残せる。

モバイルファクトリーは、2015年3月にマザーズへ上場。7月22日時点で発行済株式数は2,417,300株で、10月には株式分割を実施予定。なお、8月1日時点では、株価3,400円、配当利回り1.2%、時価総額約82億円。

### 2016年12月期第2四半期決算

今回、Pedia Newsでは、8月12日に公開された四半期報告書と7月22日に公開された決算短信をベースに、モバイルファクトリーの2016年12月期第2四半期決算連結累計期間(2016年1月〜6月期)を紹介する。

### 通期計画に対して利益高進捗

売上高は前年同四半期比(以下、同比)22.8%増の9億8,200万円、営業利益は同比121.5%増の2億9,900万円、経常利益は同比135.4%増の3億円、最終利益は同比161.3%増の1億9,700万円。

### 前年比・増収増益、前四半期比・増収利益横ばい

**前年同四半期比に比べて増収増益**となった一方で、位置ゲーム増収に向けた広告宣伝費やコストが増加したことで、**前四半期比では増収したものの利益が横ばい**となった。

### 波に乗る!絶好調な位置ゲーム

今期の決算を支えたのは、何と言っても、同社の基幹事業である位置ゲームだ。モバイルファクトリーでは、**位置ゲームにおいて、ユーザーのエンゲージメントを高めるイベントを数々実施。**その結果、**通期計画に対して高利益で着地した。**

### 『駅メモ!』大ヒットがモバイルファクトリーを支える

特に、**モバイルファクトリーが最注力する『ステーションメモリーズ!』が好調**だった。

『ステーションメモリーズ』(駅メモ!)とは、2014年11月にiOS/Android版をリリース以降、モバイルファクトリーの業績を牽引する主力タイトル。位置情報を活用した位置情報連動型ゲーム(位置ゲーム)で、日本全国約9,000以上ある駅を実際に移動しながらユーザー同士奪い合い、全駅制覇目指して全国各地を回る。

『駅メモ!』では、3月23日〜5月9日、リアル宝探しイベント「リアル宝探し×駅メモ!東京トレジャー鉄道100万のお宝を探して!」を実施。**スペシャル謎解きに参加した人数は約7,500人、経済効果にして約3,200万円**で、好調な成績を収めた。

このように、**『駅メモ!』は、プロモーションの多角化を開始したことで、DAU(デイリー・アクティブ・ユーザー)が増加し、ユーザーのロイヤリティも向上し、固定ファンが増加し、売上が拡大した。**

また、位置ゲーム『駅奪取』では、6月21日よりアソビュー株式会社とのコラボレーション企画第一弾「アソビューであそぼー!東京編」を開始。『駅奪取』とは、2011年3月にGREEでリリースしたモバイルファクトリー初の位置ゲーム。

さらに、位置ゲーム『ふなっしーのおさんぽ日和』では、iOS/Android版を配信開始し、キャラクターの追加等実施。『ふなっしーのおさんぽ日和』とは、ふなっしーとともに日本全国約10,000以上に区分けされたエリアを獲得していく位置ゲーム。

### 位置ゲームの売上高は前年比2.2倍増

これにより、**位置情報連動型ゲームの売上高は同比2.2倍・122.4%増、前四半期比14.3%増で2億6,600万円**となった。

一方、ソーシャルアプリサービスのスマートノベルの売上高は3,000万円。**全体への寄与度は大幅に減少しているものの、海外版が好調に推移し、計画以上の数値で着地。**

その他、コンテンツサービスは、売上高が2億200万円。**着信メロディが同比減少するも、『スタメロ』が同比増加で、概ね計画通りに進捗した。**

グロス/ネット売上をみると、**2015年12月期よりネット売上割合が高くなった。**グロス売上とは、自社名義配信による売上高の総額表示、ネット売上とは、他社名義配信(OEM)による売上高の純額表示のことをいう。

### 業績予想を上方修正

これを受けて、モバイルファクトリーは、**第2四半期まで好調の位置ゲームが第3四半期以降も好調に推移する**と予想し、**2016年12月期業績予想を上方修正**した。

**売上高は当初計画比4.4%増の19億7,100万円**、**売上高増加**を見込むものの、**第3四半期以降に『駅メモ!』への追加投資**などを検討しているため、**営業利益は当初計画比13.0%増の5億2,000万円**の見込み。

### 位置ゲーム主軸で「成長性」×「安定性」

今後、モバイルファクトリーでは、第3四半期以降、**継続して『駅メモ!』のユーザー満足度を向上**させると共に、**エンゲージメントの高い固定ファンユーザー数の拡大及び売上拡大**に注力していく。

### 「位置ゲーム」×「リアル体験型イベント」

モバイルファクトリーによれば、具体的には以下のような施策を検討しているという。

**エンゲージメントの高い固定ファンユーザー数の拡大**については、プロモーションの多角化のもと、体験型イベントとWEBプロモーションを実施する計画。特に8月は夏休み期間で、利用ユーザーの外出機会が増えると考えられるため、イベントを実施することで、新規ユーザーを獲得していく。

また、**売上拡大**については、現在の運営体制を維持すると共に、継続して楽しんでもらえるような取り組みを続け、プロモーション費用については、引き続き体験型イベントやWEBプロモーションを行うと共に、費用対効果を鑑みながら実施する予定。

その他、スマートノベルについては、海外版「My Sweet Roomies!」が想定以上に好調だが、注力分野ではないためにリソースをかけずに運用、コンテンツサービスは、「スタメロ-スタンプ&メロディとり放題」のコンテンツを強化していく。

### 「位置ゲームNo.1」企業へ、そしてO2O/地方創生でさらなる飛躍

結果、これらの施策を推進していくことで、モバイルファクトリーは、**短期的に「位置ゲームNo.1」企業を目指す**。その上で、**中長期的には、位置ゲーム/O2O/地方創生分野にて更なる成長を遂げ、自治体や鉄道事業者等との連携を継続的に強化**していきたい考えだ。