「データを分析することで事業に貢献する」トップデータサイエンティスト原田氏が起業する理由

トップ・データサイエンティスト原田博植氏が立ち上げた、生粋のAIベンチャー企業「グラフ」。原田氏は、日本最大のクラウドファンディング・プラットフォームを運営するCAMPFIREの執行役員CIOにも就任している。

トップ・データサイエンティスト原田博植氏が立ち上げた、生粋のAIベンチャー企業「グラフ」。

グラフは、民間でのデータ利活用において、包括的な実務ノウハウを持つ稀有なAIベンチャー企業である。受託開発を中心に、データサイエンス事業とデータベース構築事業を手がけ、情報システム環境構築から組織別モニタリング環境構築、オンラインサービスへのレコメンド実装や、リアル接点での従業員パフォーマンス改善など、各産業・各機能組織別でのデータサイエンスおよびAI実務装着に実績がある。

2016年11月より、地方の観光客切り込みや地域産業のネットワーク拡大など、地方創生を推進する県内企業と自治体のニーズに対してアナリティクスサービスを開始した。具体的には、各社のデータベース活用を最大化する施策立案と開発実装を提供し、地方創生につながる各案件の成功を支援する。現在、東北、新潟エリアの観光事業、通販事業、百貨店などの需要取り込みに向けた、地方自治体や地元企業との連携を始めている。今後は各地方地域の自治体とも連携を深めながら、商品・サービスへの、国内外の顧客創出、ブランドロイヤリティ向上に寄与する取り組みを進めている。

同年12月には、データ分析官の積極採用による人員拡大と、データベースマネジメントノウハウの自社優位性およびAIアルゴリズム開発の概念検証についてエンタープライズ向けサービス標準化を目的として、シードラウンドで日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(NTVP)から総額1億円の資金調達を実施している。

**「自分の強みは、リーガルとエンジニアリングの両側面から、データ利活用の事業実装を経験してきたこと」**そう語るように、原田氏は、シンクタンクやグルーポンなどを経て、2012年3月にリクルートに入社し、チーフデータサイエンティストとして、データ分析からシステムの設計・実装まで幅広く取り組んできた人物。**「リクルートが分社化し上場、同時にデータベース統合とリクルート共通ID開始という激動の瞬間を経験したことで、セキュリティの軽重や、エンジニアリングの難易度が違う様々な環境でデータサイエンス実務を磨く機会に恵まれた」**と本人は話す。アナリスト観点からコンテキストの文脈でデータを解釈することで、**「データを分析することで事業に貢献する」**(原田氏)ことを推進してきた。2015年には、日経情報ストラテジー誌のデータサイエンティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

また、2016年8月にAIを活用した位置情報取得ベンチャーのレイ・フロンティア、同年9月にビッグデータ基盤開発のクリエーションラインのCAO(最高分析責任者)に、それぞれ就任。

さらに、2017年1月には、日本最大のクラウドファンディング・プラットフォームを運営するCAMPFIREの執行役員CIOにも就任している。**「2016年の秋、知人の紹介で初めて家入さんとお会いした。家入さんから『ソーシャルレンディングを始めるからデータ活用を支援してほしい』と言われ、私がいくつかのアイデアを説明し『新しい与信モデルのスタンダードは作れるかもしれないですね』と言った時、お互い鳥肌が立ったことを今でも鮮明に覚えている。打ち合わせの終わりには、お互いに”あなたが必要です、好きです”と言い合えるような関係性ができていた。新しい経済を構築していけると確信している。」**(原田氏)